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仕事・案件

軽貨物の案件の探し方|主な入手ルート5つを、向き・不向きで比べる

軽貨物(黒ナンバー)で案件を得る入口は、配送マッチング・元請との業務委託・直請け・紹介・求人サイトの5系統に整理できます。すぐ始めやすいものと単価を伸ばしやすいものの違いを、条件・手数料・注意点で比べます。

軽貨物ナレッジ編集部公開 2026年7月8日時点の情報
目次
  1. まず前提:黒ナンバーは「届出制」、案件の多くは「業務委託」
  2. 入口①:配送マッチングサービス・アプリ
  3. 入口②:運送会社・元請との業務委託(フランチャイズ・中抜き構造)
  4. 入口③〜⑤:直請け・紹介・求人サイト
  5. 結局どうすればいいか

軽貨物(黒ナンバー)で案件を得る入口は、大きく5つに整理できます。(1)配送マッチングサービス・アプリ、(2)運送会社・元請との業務委託契約(フランチャイズを含む)、(3)荷主への直接営業(直請け)、(4)同業者からの紹介、(5)求人サイト、の5系統です。それぞれに向き・不向きがあり、マッチングは実績が浅くても即日始めやすい反面、手数料や登録条件があります。直請けは間に会社が入らないぶん単価を伸ばしやすい一方、営業と信用づくりが必要です。この記事では5つの入口の中身と、選ぶときに見るべき点を順番に整理します(各社の条件・手数料・単価は変わるため、2026-07-08時点で確認した内容として扱い、契約前に必ず公式で最新を確認してください)。

まず前提:黒ナンバーは「届出制」、案件の多くは「業務委託」

案件の探し方に入る前に、二つの前提を押さえておきましょう。一つ目は、貨物軽自動車運送事業(黒ナンバー)が「許可制」ではなく「届出制」だということです。運輸支局へ経営届出書・運賃料金表・事業用自動車等連絡書・車検証などを提出すれば、審査期間なく準備が整い次第すぐに開業できます。参入しやすいぶん案件を探せる母数は多い一方で、単価の競争も起きやすいのが実情です。

二つ目は、ここで扱う案件のほとんどが「雇用」ではなく「業務委託」だということです。委託契約は個人事業主どうしの取引で、労働基準法の保護(最低賃金・残業代・有給など)は原則およびません。運賃・稼働日・支払いのタイミングといった条件は、自分で確認して納得したうえで契約する前提になります。なお制度面では、2024年6月1日に標準貨物軽自動車運送約款が改正・施行され、2025年4月1日からは四輪以上の軽自動車を使う事業者に貨物軽自動車安全管理者の選任(個人事業主は本人でよい)が義務づけられました。どの入口を選んでも、この届出と選任は共通して必要です。

入口①:配送マッチングサービス・アプリ

スマホのアプリやWebで、荷物を運びたい荷主と空いているドライバーを結ぶのが配送マッチングサービスです。実績が浅くても登録して始めやすく、1件単位のスポットから定期配送まで選べるものが多いのが特徴です。たとえばハコベルの軽貨物パートナー募集では、登録条件として普通免許の取得から1年以上・黒ナンバー取得済み・個人事業主または運送事業者であること・自己保有の軽貨物車両・任意保険への加入が示されています。報酬は月末締めの翌月25日払いで、振込手数料は企業側が負担し、1件からの配送やスポット・定期を選べるとされています(2026-07-08時点)。

気をつけたいのは、手数料や案件の配られ方がサービスごとに違う点です。比較記事によると、ハコベルカーゴの手数料は5%、PickGo(ピックゴー)は振込額が25万円未満で15%・25万円以上で10%とされ、PickGoは実績に応じたスコア制で、スコアが案件の獲得しやすさに影響すると説明されています(各社の仕様で変わるため、登録前に公式の最新条件を必ず確認してください・2026-07-08時点)。大手企業と直接組む形もあります。Amazon Flexは、個人事業主がAmazonと直接業務委託契約を結び、2〜8時間の「ブロック」という単位で稼働する仕組みで、開始には黒ナンバー・普通免許・任意保険・自賠責・経営届出書が必要とされます。単価はブロックごとに提示され、実際の効率や地域で上下するため、稼働前に提示額を必ず確認してください。また佐川急便の「軽マッチング」は当日の緊急配送を結ぶサービスですが、現在は佐川急便の業務委託パートナー企業のみが請け負える運用と説明されています。

入口②:運送会社・元請との業務委託(フランチャイズ・中抜き構造)

運送会社や元請と業務委託契約を結び、そこから案件を回してもらう形も一般的です。仕事量が安定しやすく、開業サポートや車両リースをセットにしたフランチャイズ型もあります。ここで理解しておきたいのが、軽貨物業界にある「元請→下請→孫請」という多重下請け(中抜き)の構造です。荷主に近い元請から、実際に運ぶドライバーへ案件が降りてくる過程で、間に入る会社がロイヤリティ(手数料)を取ります。商業メディアでは、この中抜きは一般に月収の10〜15%程度が相場と紹介されています(会社・契約により異なります・2026-07-08時点)。間に入る会社が増えるほど手元に残る割合は下がるため、契約前に手数料や中間マージンの有無・割合を書面で確認することが大切です。

入口③〜⑤:直請け・紹介・求人サイト

残る三つの入口は、単価や安定性の性格が異なります。まず直請け(荷主と直接契約)は、間に委託会社が入らないため中間マージンが生じず、設定した運賃がそのまま自分の報酬になるのが最大のメリットです。そのぶん、荷主を自分で見つける営業活動と、任せてもらえるだけの信用づくりが必要になります。すぐに数を増やせるものではありませんが、単価を伸ばしたい人が中長期で目指す入口です。

次に、同業のドライバーや取引先からの紹介です。実際に働きぶりを知る人からの引き合いは信頼が前提にあるため、条件面で折り合いやすく、トラブルも起きにくい傾向があります。日ごろの丁寧な仕事と横のつながりが、そのまま次の案件につながります。最後に求人サイトです。Indeedや求人ボックスなどには軽貨物の業務委託案件が数多く掲載されており、荷主企業や委託会社の募集を地域や条件で絞って探せます。掲載情報だけで判断せず、応募後に手数料・稼働条件・支払いのタイミングを必ず確認しましょう。

結局どうすればいいか

案件の入口は5つです。開業直後で実績がないなら、まずは配送マッチングサービス(ハコベル・PickGo・Amazon Flexなど)や求人サイトで動き始め、稼働と実績を作るのが現実的です。同時に、運送会社・元請との業務委託は仕事量が安定しやすい一方、多重下請けの中抜き(相場で月収の10〜15%程度と紹介)で手取りが削られやすいので、手数料の割合を契約前に必ず確認します。単価を伸ばしたい段階になったら、紹介や直請け(中間マージンがなく運賃が全額自分に入る)へ軸足を移していくのが王道です。どの入口でも共通して、黒ナンバーの届出と安全管理者の選任(個人事業主は本人でよい)は必要で、契約はすべて労働基準法の保護外の業務委託であることを忘れないでください。手数料・単価・登録条件は各社で変わり続けるため、最終判断の前に必ず公式サイトで最新の条件を確認してください(本記事は2026-07-08時点の情報です)。

出典・参考

官公庁など一次情報を中心に確認しています(確認日を併記)。

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